日本アーユルヴェーダ学会 市民公開講座(無料)

『 アーユルヴェーダの世界観 ~宇宙・生命・意識~ 』

講師 青 山 圭 秀


講演日時 : 平成29年7月6日(木) 18:00~20:00 (120分)

講演会場 : 福岡国際会議場 5階 502・503

講演テーマ : 「アーユルヴェーダの世界観 ~宇宙・生命・意識~ 」

 

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青山 圭秀(あおやま まさひで)

 

日本アーユルヴェーダ研究所副理事長

 

日本アーユルヴェーダ学会理事

 

国際生命情報科学会常務理事


1959年 広島県生まれ。東京大学大学院相関理化学専攻博士課程修了。量子物理化学を専門としながら、現代科学と東洋の生命科学との融合を模索、特に太古の鉱物薬学の現代科学の手法によける発展的応用を目指す。『理性のゆらぎ』、『アガスティアの葉』、『大いなる生命学』(以上三五館)『最後の奇跡』『祈りの言葉』(以上幻冬舎)遠藤周作との対談を収めた『「深い河」をさぐる』(文藝春秋)等、著書多数。理学博士・医学博士。

 


『アーユルヴェーダの世界観 ~宇宙・生命・意識~』

 「生命」について、そして私たちの心や、意識そのものについて知りたいという欲求は、古今東西、常に人類とともにあり続けてきました。そして、この問いに対するアプローチの方法として、西洋文化圏は通常の物質レベルにおける科学を発展させ、東洋の文化圏は主として生命や、意識そのものを対象として科学を発展させてきたといわれています。

 

 万人共通の五感による実験・観測と、やはり万人に共通する論理作用から得られた科学は、西洋近代自然科学と呼ばれる強力な手法を人類にもたらしました。この、いわゆる西洋科学の帰結によれば、私たちが住んでいる物質世界は、量子力学と相対性理論で記述されます。両者を統合する理論はいまだ完成していませんが、20世紀に入って打ち立てられたこの二つの大理論は、それまでの人類が思いもつかなかったような知的展望を与えてくれました。それらは、いわゆる宇宙論においても縦横無尽に駆使されて、結果、私たちの住んでいる宇宙は「無」と表現されるような状態から「量子ゆらぎ」によって発生したと表現することができます(Inflation Theory)

 

 さらに、インフレーション理論の帰結の一つは、指数関数的に膨張する真空のなかでは次々とビッグバンが発生し、「宇宙」は無数に誕生してきたし、今も誕生しつつある、というものです。この理論によれば、その無限大ともいえるほどの数生まれた宇宙の一つに私たちは住んでいるわけですが、この宇宙はかなり特殊な条件を揃えているらしく、適度な量の物質(反物質でなく)を含むことで充分な時間存続し、4種類の力の絶妙のバランスによって多種多様な元素を生み出し、太陽を燃やし、さらには知的生命を育み得る惑星群を発生させました。そうして数十億年をかけて現われ出た知的生命が、自らを生み出した宇宙そのものの始まりや成り立ち、そしてその終焉についてすらも知るに至ろうとしていること自体が、何にも増して不思議であると感じざるを得ません。

 

 これに対して、東洋にも伝統科学と呼ばれる文化があります。これは一見、多種多様な知的遺産を包含しているように見えますが、つきつめていくとやはり「無」の思想に行き当たります。すなわち、私たちの意識そのものが「無」と呼んでしかるべき存在から生まれ、そうして実に、そのなかにすべてが含まれる、という思想です。インド伝統医学アーユルヴェーダも、実はそのような思想に基盤を置いています。

 

 アーユルヴェーダの基礎となるサーンキヤ哲学は、結局のところ、その根源的ななにかが揺らいで世界が生まれ出たと主張します。そこから、心も、物質も、したがって健康も、病気も、すべてが現れ出ました。それはちょうど、現代の宇宙論が、「真空がゆらいで時間と空間が始まった」と主張するのに似ています。

 

 では、これらの二つの主張の間には何の関係もないと断言することが、果たしてできるのでしょうか。もしかしたら、二つの文化は人類共通の潜在意識のなかで、同一の真理を別々の方向から探究してきた、とは言えないのでしょうか。

 講演においては、西洋科学の画期的な結実の一つであるインフレーション理論と、インド伝統医学アーユルヴェーダがその基盤を置くところのサーンキヤ哲学とを対比させつつ、東西二つの文化圏で派生した科学と呼ばれるものの目指すところが、果して同一の真理であり得るのかどうかについても考察を試みたいと思います。



青山圭秀先生の市民公開講座

『アーユルヴェーダの世界観~宇宙・生命・意識~』

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